実務を経験して間もない若手土木技術者を対象に、インフラ施設の業務に関連する分野の最近の話題や先進的な取組みの情報を提供するなど、若手土木技術者等のスキルアップを図ることを目的としています。
- 【講義①】
- 14:10~15:10
- ・テーマ:「鋼トラス橋と鋼ラーメン橋の基礎知識と点検(変状)及び鋼橋の疲労損傷」
- ・講義内容:前半では、鋼トラス橋と鋼ラーメン橋の基礎知識を示すとともに、5年に1度の近接目視点検の導入の一因でもある木曽川大橋等のトラス橋斜材破断事例(2007)を紹介し、構造冗長性が低いと言われるトラス橋については、注意すべき点検箇所と点検時の留意点を説明する。後半では、時間の経過とともに劣化する経年劣化現象で、今後の橋梁の高齢化により大きな問題になる可能性のある疲労損傷を話題にする。損傷の多くは部材交差部・接続部で発生していることから、鋼板桁橋と鋼トラス橋を対象にして、注意して点検を行う必要があることを強調する。
- ・講習講師:北海道技術者育成プラットフォーム会長 北海道大学名誉教授 三上 隆
- 【講義②】
- 15:20~16:20
- ・テーマ:「北海道の港湾・漁港の技術開発ビジョン ~持続可能な北のみなとづくり技術開発宣言~」
- ・講義内容:北海道の産業人口は40年後に約半分との予測があり、食料供給等、北海道の港湾・漁港の機能の持続が課題で、そのために必要な技術開発を示したビジョンを、令和3年3月に策定しました。これまで港湾・漁港に関わったことのない若手土木技術者向けに、取り巻く状況や技術開発の内容について、基礎的なことからお話します。この講習会を通じて、分野の垣根を越えて、技術開発が進むことを期待しています。また、より理解を深めて頂くために、事前に下記動画(10分強)をご覧頂ければ幸いです。
https://youtu.be/mDOFkclyBe0
- ・講習講師:国土交通省 北海道開発局 港湾空港部 港湾建設課 課長 早川 哲也 氏
※講義資料の配布はありません。